FACULTY
臨床工学科
高校時代から理数系、特に生物や化学が好きでした。
また、母が看護師をしていた影響もあり、医療分野にも関心を持つようになりました。そのため、工学系の知識だけでなく医療分野についても学べると考え、北海道工業大学(現:北海道科学大学)への進学を決めました。
北海道、特に札幌を中心に、補聴器や医療機器、計測機器の販売?卸を行う会社に勤務しています。
私はその中で計測機器を担当しており、いわゆる「技術営業職」として、音や振動の公害対策に使用される計測器の販売?営業?現場での設置やメンテナンス業務を行っています。
官公庁、鉄道?航空関連、環境コンサルタントなど、幅広い分野のユーザーと関わる仕事です。
自分が提案した機器が実際に購入に結び付いたときや、機器の設置や調整が思い通りにできたときは、とても嬉しいです。
また、現場で機器の不明点や不具合についてお客様からご連絡をいただき、それを解決できた際に「相談してよかった!助かった!」と言っていただけることが、何よりの励みになっています。
授業では実験や実習が非常に勉強になりました。
内容そのものに加えて、先生方から聞いた医療現場での体験談や雑談も刺激的で印象に残っています。
ゼミでは、先輩や同級生と一緒に実験を行いながら談笑したこと、学科全体で行ったバーベキューも思い出のひとつです。
家族で旅行や野球観戦に出かけること、そして趣味の風景写真撮影や登山を楽しんでいます。
普段はなかなか見ることのできない景色や体験に触れることで気分もあがり、その後の仕事への大きな励みになっています。
音や振動の問題を完全になくすことは難しいですが、製品を通じて現場や社会における音環境の課題が、少しでも解決しやすくなるような環境づくりに貢献したいと考えています。
また、測定現場にはいまだアナログ的な作業が多く残っているため、北海道における測定業務のデジタル化?ネットワーク化を進めていきたいです。
私のように技術営業職に就く方はあまり多くないかもしれませんが、北海道科学大学で幅広い分野の先生方や学生と関わりながら過ごした経験が、今の自分につながっているのだと感じています。
授業や資格の取得はもちろん大切ですが、それと同じくらい、たくさんの人と関わりを持つことが、就職活動や社会人になってからの仕事の幅を広げるきっかけになると思います。
モノづくりや製品?サービスの販売においても、コミュニケーションが取れることは良い仕事につながります。
ぜひ、さまざまな経験を通じて多くの人と関わりながら、楽しく充実した学生生活を送ってください。
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